【DL資料あり】4P分析とは?各々の要素を解説
4P分析とは
4P分析とは、製品(Product)、価格(Price)、流通(Place)、販促(Promotion)の4つのPを用いてどんな製品を、どれくらいの価格で、どのような流通経路で、どうやって宣伝をして、顧客に商品を届けるかを考えるマーケティング戦略のフレームワークです。
注意点としては、4P分析の各項目は独立したものでなく、それぞれに関連性がある状態でなければなりません。
今すぐ4P分析のポイントを知りたい方はこちらもご参考ください。
「Promotion・Product・Place・Price」の4要素の分析ポイントや
具体的なマーケティング施策策定で使えるフレームワークをご紹介しています。
目次[非表示]
- 1.4P分析とは
- 2.4Pとは
- 3.Product (製品)とは
- 4.Price(価格)とは
- 4.1.Price(価格)分析のポイント
- 5.Place(流通)とは
- 5.1.Place(流通)の分析ポイント
- 6.Promotion(販促)とは
- 7.まとめ
4Pとは
4P分析における4つのPとは、製品(Product)、価格(Price)、流通(Place)、販促(Promotion)の言葉の頭文字のPをとったものです。
4つのPとは…
・Product(プロダクト:製品)⇒何を売るか?
・Price(プライス:価格)⇒いくらで売るか?
・Place(プレイス:流通)⇒どこで売るか?
・Promotion(プロモーション:販促)⇒どうやって認知させるか?買ってもらうか?
Product (製品)とは
Product(製品)では、ターゲットにどんな商品・サービスを提供するかを考えます。
この場合のProduct(製品)は、物理的な売り物だけでなく、サービスやソフトウェアなども含んだ自社の製品・商品全体、商品名、パッケージ、デザイン、質感などのことを指します。
Product(製品)における分析のポイントは、顧客にとって価値ある製品・サービスを企画・開発することが出来ているかです。つまりは、消費者目線で物事を分析することが重要です。
Product (製品)分析のポイント
- 顧客は商品・サービスに何を求めているのか
- その要求を満たすのに、商品はどんな特徴をもつ必要があるのか
- その商品は、どこでどのように使われるのか
- どのようなデザインを顧客は心地よく思うのか
- 大きさや色、香りなどの特徴はどうあるべきか
- 顧客は商品を使用する、サービスを受けることでどんな経験ができるのか
- どのような名称(あだ名)で顧客に呼んでもらうのか
- どのようにブランド化・差別化するのか
Price(価格)とは
Price(価格)では、提供商品・サービスの価格を考えます。
そもそも商品・サービスの適正価格は決まっておらず、原価や顧客ニーズ、市場での競争によって変化します。適正価格を定義するのであれば、顧客が納得し抵抗なく購入でき、企業が利益を出せる価格が適正価格です。
また、売り手側の都合だけでなく、消費者から見たときに適正な価格と言えるのか、競合が提示する価格や顧客の市場環境と商品やサービスそのものの品質を考慮した上で適切な価格設定ができているかどうかもチェックが必要です。
Price(価格)分析のポイント
- 買い手にとってその商品の価値はなにか
- その商品の指標となるような価格は市場できまっているか
- 値引き戦略は行うのか
- 競合商品とくらべて魅力的な価格を設定しているか
- コストに対して十分採算のとれる価格か
Place(流通)とは
Place(流通)では、自社の商品・サービスを求めている顧客の元に、円滑に届けるための販売場所や流通経路について考えます。
どこで売るのか、どの範囲で売るのかという視点に加え、在庫を管理する倉庫を持つのか、さらにオフィスをどこに置くのかといった広い視点で考えることが必要です。また、ネットやアプリから注文販売できるなど多様な販売チャネルが存在しており、自社商品の特性と顧客を分析し、いかに効果的な流通手段を選べるかも重要になります。
Place(流通)の分析ポイント
- 顧客はどこで、どのように商品を探しているのか?
- 顧客にできる限り早く商品・サービスを届けるには、どこに店舗や倉庫を構えるべきか
- どのように販売網を構築するのか
- どのような流通戦略で販売していくのか
- 競争相手はどのような流通網をもっているのか
Promotion(販促)とは
Promotion(販促)では、商品やサービスをどのように認知してもらい、購入や利用に結び付けるかについて考えます。
宣伝や広告だけでなく、商品の価値や使い方を認知しもらう活動や、ポイントカード、会員クーポンなどの顧客満足度を高める手段など、販促に使える手段は全てプロモーションと呼べます。
Promotion(販促)の分析ポイント
- 顧客にどのような行動変容を促したいのか
- どんなメッセージ・価値を届けるのか
- 自社商品・サービスを顧客にどのように届けるのか
- 販促をする最適なタイミングはいつなのか(季節、曜日、時間)
- 競争相手はどのような販促をしているのか
まとめ
今回の記事では、4P分析について各々の要素、製品(Product)、価格(Price)、流通(Place)、販促(Promotion)を解説いたしました。
記事の最初でお伝えした通り、4P分析の各項目は独立したものでなく、それぞれに関連性がある状態でなければなりません。
自社の製品やサービスの4P分析を行う際には、各要素に矛盾が無いかを注意して確認しましょう。