見込み顧客や匿名見込み顧客へのアプローチおよび育成を可能とすることで、お客さまの営業課題を解決する、国産のマーケティングオートメーション(MA)ツール「SATORI」を開発・提供。「あなたのマーケティング活動を一歩先へ」をミッションに、これまでに1,500社を超える企業の最前線で働くマーケターやセールスの方々を「SATORI」を通じてサポートしている。
―― リードビジネスゲーム®を受講された理由を教えてください。
高橋様:
私たちは「SATORI」というMAツールを開発・提供していますが、社員の多くがマーケティング実務は未経験で入社しています。そのため、「SATORI」のメインユーザーである、企業のマーケティングを担当されている方々の業務を、リードビジネスゲーム®を通じて疑似的に体験することで、お客さまに寄り添ったご提案やサポートを可能とすることを目的にリードビジネスゲーム®を数年前から、受講しています。
リードビジネスゲーム®で体験できる内容は実際に当社のお客さまが取り組まれている業務内容にとても近く、「お客さまはどのような仕事をされているのか」、「マーケティングにはどのような施策があって、どのように成果が積み上がっていくのか」、また「最終的にどのような成果を得られるのか」など、単純に知識としてだけではなくマーケティング業務の複雑さや難しさも体感してもらいたいという思いがありました。
―― チームの概要・ミッションを教えてください。
瀬和様:
2022年度のリードビジネスゲーム®の実施を検討した当初、私たちには2つのミッションがありました。
1点目は、マーケティング業務に携わったことのない社員に「マーケティングとは何か?」を知ってもらうことで、「当社のお客さまの業務に対する知見を広げてもらう」というもの。
2点目は、「SATORI全社員間のコミュニケーションの活性化」です。
当時は新型コロナウイルス感染症対策の観点から、全社でリモートワークが中心の勤務形態に移行しはじめたこともあり社員同士のコミュニケーションの機会が勤務形態移行前と比べてぐっと減ってしまいました。結果、同じ部署以外の社員と顔を合わせて交流する時間がなかなかとれない状況が続いてしまい、お互いの業務を理解しづらくなってしまいました。それらを解消するため、「コミュニケーションの機会を増やす」というミッションが掲げられました。
個々に実施する本体のリードビジネスゲーム®に「社員間のコミュニケーションが活性化する仕組みを追加できないか」と相談させて頂きました。結果、エムエム総研さまの計らいで、チームで相談しながら戦略を決め、スコアを上げる当社独自にカスタマイズいただいた「チーム対抗リードビジネスゲーム®」は、社員同士によるコミュニケーションの場として大変盛り上がりました。
―― ゲームを体験してみていかがでしたか?率直なご感想をお知らせください。
李様:
私はマーケティング業務を自分自身が担った経験がなかったため、非常に良い学びとなりました。
去年の6月、入社してちょうど1か月経ったころに受講させていただきました。私は現在営業企画グループに所属していますが、過去も企画業務や営業、事業計画策定業務といったあくまで営業に紐づく実務経験のみで、マーケティング部門とは連携することがあっても、マーケティング実務を担当したことはありませんでした。
そのため、リードビジネスゲーム®では、マーケティング実務の疑似体験ができ、とても楽しく学べました。「どんな打ち手があるのか」が分かり、「その打ち手の効果」をゲーム感覚で知ることができたのがよかったです。
リードビジネスゲーム®の中で、何度か発表されるスコアランキングでは、参加者の中で1位、2位あたりにランクインできたタイミングもあったものの、予算組みを失敗したことにより最終的にランキングが落ちてしまいました。その、予算組みをミスするといった失敗体験も、リードビジネスゲーム®を通じてマーケティング担当者が抱えうる課題として学べたので、非常に良い経験となりました。
―― 今後の李様の活動において活かせそうな点はございましたか
李様:
私は事業部門のデータ管理を担っており、「マーケティングのデータとセールスのデータを繋げる」というミッションがあります。しかし、リードビジネスゲーム®を受講する以前は、マーケティングのことを深く知らずに業務に就いていました。
実際にリードビジネスゲーム®を受講してからは、獲得できたリードに応じた打ち手を考えたり、フィールドセールスやインサイドセールスからのフィードバックをマーケティング部門に伝える際に、リードビジネスゲーム®を通じて得た学びや理解したことを活かして会話できるようになりました。
リードビジネスゲーム®を通じて、マーケティングの実務や施策を学べたので分析軸を理解したりイメージができるようになれたのはとても良かったと思います。
また、マーケティング活動をする上で重要な予算感覚や参考にするスコア、様々なマーケティング施策をリードビジネスゲーム®を通じて体験できたことで、それまでは難しかった「優先順位立て」ができるようになりました。
今後実際にマーケティング施策を提案する時に活かそうと考えています。
―― どのような方におすすめしたいですか
高橋様:
マーケティング業務に携わる方はもちろん、社内外を問わずマーケティング業務を担っている方と仕事をする機会のある方には是非体験してもらいたいなと思います。
例えば当社はインサイドセールスという役割の社員が多くいます。彼らはマーケティング部署と日常的に連携しながら業務を行っているのですが、マーケティング部署が担っている業務に対して「業務内容はざっくり知っているけれど、実際のところ、どんなことをしているのかが分からない」といった声が多く聞かれました。そのため、改めてゲームでマーケティング実務を疑似体験してみることで「『すごく大変なことを行っているのだな』ということがわかりました」という感想がいくつも出てきたのです。これは、相互理解にも繋がることですし、マーケティング業務を担う方と一緒に仕事をされている方には、ぜひ体験してもらいたいと思います。
―― 高橋様、瀬和様が感じた「受講された社員メンバーのの変化や成長」を教えてください
高橋様:
当社のカスタマーサクセス部門の社員にも必ずゲームを受けてもらっているのですが、人によって「自分がお客さまの業務を知らなかったことに気付いていなかった」という方もいました。そのことに気が付けたことで、おそらくその後の業務にうまく繋がっているのではないかと思います。
瀬和様:
受講者アンケートでは、「マーケティングについて知ることができ、マーケティングというものがより身近になったので良かった」という感想がとても多く、受講した社員の意識の変化もあったのではないかと感じています。
― 今回のリードビジネスゲーム®の体験を踏まえて、今後受講された方が実践できそうなことを教えてください。
瀬和様:
社員全員がリードビジネスゲーム®を通じてマーケティングの難しさを知ることができ、MAツールの重要性を理解することで、「SATORI」を自信持ってお客さまに提案できるようになったと感じています。
「本当に MA ツールが有効なのかを検証してみよう」といった目標を立てていたチームはMAツールを序盤は導入せずに進めていましたが、見事に成績が上がらず、結局終盤にあわててMAツールを導入するという結果になっていました。
その体験から「お客さまに『MAツールは必要不可欠だ』と自信を持ってすすめられる!」と複数の受講者が話していました。
きっとお客さまとのトークにはかなり実践的に活用されていると思います。
― エムエム総研に最終的に決めていただいた理由を教えてください。
高橋様:
エムエム総研様より、リードビジネスゲーム®をご紹介いただいたとき、コミュニケーションの場としても活用したいことを伝えたところ、当社向けに独自のカスタマイズ(チーム制リードビジネスゲーム®)をご提案くださったことが大きな理由としてはありますが、マーケティングの理解を深めることにおいても非常に良いのではないかと思い、受講に至りました。
瀬和様:
私個人から、というよりは、受講者からのフィードバックを紹介させていただきます。
実際、マーケティングの担当部門はもうすでに知っている内容でしたので、「中級編のサービスも受けてみたい」という声はいくつか届いていました。なので、今後は中級者編での開催も検討していきたいと考えています。
また、「受講に丸一日かかってしまうが、プログラムの中で待ちの時間が多かったので、その時間を短縮出来るのではないか」という意見もありました。しかしこれは内容や時間が決まったプログラムですので、あくまでも一意見としてありましたということをお伝えいたします。
ただ、御社のご担当様のサポートは完璧でしたので、何もいうことがないです。
120名分のフィードバックを個々に送っていただいており、感動いたしました。受け取った受講者も大変喜んでいたと思います。
瀬和様:
全体として、最初に挙げていた「当社のメインユーザーであるマーケティング担当者の業務を知る」ことと「社員間のコミュニケーションの活性化」という2つのミッション達成を、このリードビジネスゲーム®には期待をしていました。
実施後、受講者にアンケートをとらせていただき、98%の受講者から「マーケティング担当者の業務を知る」というミッションは達成できたという回答を得ることができました。
また、「ゲームを行ったことでコミュニケーションが活性化できたか」という内容でアンケートを取ったところ、約80%の受講者が「達成できた」と回答してくれました。コミュニケーションを取る場としても良い機会提供になったのだとアンケートの結果で確認できました。
― 最後に一言お願いします
高橋様:
新しくマーケティング担当者をたてるときに、その方がマーケティング経験者でも、周りの人はマーケティング担当者と関わるのは初めてですよね。すると、どう関わっていいか分からないと思います。そのため、いろいろ説明をして話を聞いてもらうより、1日このゲームに参加して手を動かす方が、マーケティング業務の把握ができることに加え、理解を深めることができると思います。
当社の社員もこのゲームで相互理解が深まったことで「みんなで盛り立てていこう!」という雰囲気になっていました。
なので、マーケティング担当者を擁する多くの会社やマーケティング部門に関係するチームにリードビジネスゲーム®をぜひおすすめしたいと思います。