管理体制を設計したことで顧客の声を可視化。CV率が160%向上。
―弊社のインサイドセールス人財は貴社内でどういったはたらきを行いましたか?
まずは私自身が課題と感じていた営業活動の見える化やKPIの設定、達成に向けた行動計画、その実行管理などを中心に行ってもらいました。
当初はそういった管理が中心でしたが、最終的にはインサイドセールスの運用にも携わってもらいました。
以前はコンバージョンから受注までの誘導や失注原因の特定なども行えていませんでした。
ですがインサイドセールスの活動開始後は顧客の声なども十分にヒアリングしてくれるようになり
その声を活かして、既存のリストを整理し、顧客のセグメント別シナリオをもってアプローチに挑むようにまで変化しました。
またアプローチ時にはHPを作成するうえでターゲティングのお話など具体的なコミュニケーションも行う必要があったのですが
そういったヒアリングもしっかり行ってくれました。
―管理体制という面ではどういった変化がありましたか?
私自身、前職の経験から顧客より聞き出せた情報を一元管理することは重要だと考えていました。
顧客の課題によってアプローチできる内容は変わっていきますので。
そこでまずコール時に確実にヒアリングする必須項目の策定を行いました。
例えばBANT条件(※1)などですね。
※1 BANT条件とは 商談担当の営業へ引き渡す際に特に重視される条件のこと。
Budget(予算)Authority(権限)Needs(ニーズ)Time(導入時期)の頭文字をとってBANTと呼んでいる。
その後、必須ヒアリング項目とBANT、流入経路などをプルダウン式でデータベース上で選べるように設計を行いました。
そうして、属性別の管理や、セグメントごとの抽出が出来る状態を整えました。
結果、大きく顧客を5パターンほどに分類し、送付資料を変えるなどの工夫が行えるようになりました。
―得られた成果について教えて下さい
まず導入後の初月、コンバージョン率が160%UPしました。導入前当初は12%でしたが導入後の結果で20%まで向上したのです。
また全体のリードタイムが平均2週間程度なことが判明するほか、リードタイムが1~3ヶ月と長いものはどういった原因より伸びているのかなど
要因を把握することができるようになりました。