デマンドセンター設立と並行して新規プロジェクトの立ち上げ
―プロジェクトは何部門を横断していたのでしょうか
プロジェクトは複数同時進行していました。
"Spider"というプロジェクト名で総括されて、営業部門、事業部門、開発部門、情報システム部門、外部のシステムベンダーから参画して頂いている
プロジェクトはSpider1、2、3 がありました。
Spider1 が MA とSFA のシステム構築と MA-SFA 間の情報連携、Spider2 が Web サイトのリニューアル、Spider3 が弊社販売店のスタッフや一般のお客様が弊社製品を Web サイトでスペックや型式から素早く検索できる製品検索ツールを開発し、直接的なサービスも向上させようというプロジェクトです。
―会社全体を巻き込んだ壮大なプロジェクトでしたね。プロジェクト立ち上げの経緯を教えてください
想像以上に大きなプロジェクトになりました。
当初は Web サイトのリニューアルだけを行う予定だったのですが、それに付随して MA の導入、SFA の新システムへの更新、また、選定ツールを開発する必要性が出てきたので、全て新規プロジェクトとして、ほぼ同時に立ち上げました。
また、Web サイトだけでなく、弊社の技術サポート課では問合せ管理システムを運営していて、1 日数百件の問い合わせを受け、対応しているのですが、これも技術サポート課のみでクロージングされ営業側にはほとんど伝えられていないことが分かりました。
そこでお客様からの技術問合せ内容も営業に繋げるために、MA とシステム連携することにしました。
また、展示会の来場者リストや社内の販売系システム、そして顧客属性を付与するための外部データベースとも連携し、お客様が「どの会社に属しているのか」「どの展示会に来られたのか」「どれくらい購入実績があるのか」「どの製品に興味があるのか」「どんな問い合わせがされたのか」「その会社の概要は」などのお客様との接点情報を MA で全て一元管理し、タイムリーで適切なサポートができるシステムを構築しました。
また新たに更新された SFA システム上の営業担当者のダッシュボードには MA から連携された有望顧客は「ホットリード」として、赤い印付きで「フォローしてください」という表示が出るようにしました。
SFA では案件、活動、顧客情報などを入れれば最終的にレポーティングしてくれるシングルインプット・マルチアウトプットの環境も出来上がったので、今後営業活動についても効率化されてくると思います。
机の中に溜まるだけだったお客様の名刺も、プレゼンツールとして新たに導入したタブレットのカメラで、名刺を撮影すると自動で SFA に取り込まれ MA に連携され、さらに顧客情報がすべて紐づくという仕組みをつくりました。