どのようにインサイドセールスを社内に浸透させたのか
―インサイドセールスに取り組み始めたばかりの企業では、取り組みが社内に理解されず、悩まれることも多いと伺います。
御社ではどのようにしてインサイドセールスを社内に浸透させてきたのでしょうか?
瀧沢様:やはりインサイドセールスに取り組み始めたばかりの頃は、なかなか理解を得ることが難しかったです。
そのため、インサイドセールスの取り組みによる効果について、私自身が確信していることを話す場を作るなど、社内の意識改革を行いました。
また、テレアポという言葉を一切使わないことをインサイドセールチーム内で徹底し、インサイドセールスはアポを取る部隊ではなく、お客様のニーズに応じて、商談をすべきか判断をするチームだとメンバーに繰り返し広報していきました。
さらに、社内浸透を進めるための施策として、社内のチャットツールで、商談を獲得した際に報告するためのチャットを立ち上げ、みんなで評価をし合う場を設けました。別の部署からも見える形でやり取りをしていたので、全社的にインサイドセールスの効果を認識してもらうことができ、有効だったと思います。
他にも、福利厚生ではないですが、インサイドセールスが目標達成をするごとに、スタンプカードにスタンプを押していって、ポイントが貯まると会社が費用を負担した催しを企画できる制度を作りました。全社的な催しも企画されており、インサイドセールスが目標達成をすれば、色々な企画ができるということで、社内浸透のためには有効でした。
―テレアポ部隊だった営業組織をインサイドセールスに変えてから、どのような変化がありましたか?
瀧沢様:インサイドセールスへの取り組みを始める前と比べると、セールスに関わっているメンバーがすごく生き生きと働いてくれているように感じています。
星川様:実際にアカウント開発チームに所属をしていた私からしても、インサイドセールスに取り組む前と、今では明らかに悩みのポイントが変わりました。具体的には、インサイドセールスに取り組む前は、短期的な数値目標に追われていましたが、現在では、中長期的な視点で成果を追うために、今何をお客様に提供するべきかという前向きな悩みに変わってきたと感じています。